元日本代表のサッカー選手、遠藤保仁氏が海外移籍を断り続けていた理由が明らかになりました。彼は、Jリーグでのキャリアを通じて152試合の最多キャップを誇り、国内でのプレーにこだわりを持っていました。最近のインタビューで、ウエストランドの井口弘幸氏からの質問に対し、遠藤氏は「ありがたいことにオファーはそれなりに来ていましたが、自分が好きな国じゃないから行かなかった」と語りました。

彼の海外移籍への否定的な姿勢は、テクニカルなサッカーを行う国でプレーしたいという希望から来ているようです。「スペインやポルトガルだったら多分行ってましたね」と本音を明かし、国際的な舞台での挑戦もあったものの、国内でのプレーが自身のサッカー人生にとって重要だったと振り返りました。

遠藤氏は、Jリーグでの経験が彼を今の位置に導いたと感じており、過去にはイタリアからのオファーもあったものの、興味を持たなかったことを明かしています。彼のプレースタイルは、海外でも通用するものであり、かつてのファーガソン監督もそのクオリティを認めていたことが言及されました。

「好きな国じゃないと行かない」という彼の姿勢は、サッカー界でも特異なものと言えるでしょう。国内でのプレーを選んだことで、Jリーグの発展にも寄与した彼の存在感は、今もなお多くのファンに支持されています。遠藤氏の選択は、彼自身の価値観を反映したものであり、サッカー人生における彼の哲学を感じさせます。